マンセルカラーシステム/PCCS/HSVについての覚え書き
軽く調べたので軽くまとめる。
マンセルカラーシステム / PCCS / HSVの共通点
まず、「マンセルカラーシステム」も「PCCS」も「HSV」も規格化された色空間であるという点は共通である。
そして、その空間は、以下の3軸で表現されるという点も共通である。
- 色相
- 明度
- 彩度
この空間を可視化するとこんな感じになる。
マンセルカラーシステム / PCCS / HSVの差異点
このように共通点を持つ3つの色空間だが、差異もある。
光源色/物体色
まず、「HSV」と「マンセルカラーシステム&PCCS」には大きな違いがある。
HSVは、光源色を表現するのに対して、 マンセルカラーシステムとPCCSは、物体色を表現する。
よって、マンセルカラーシステムやPCCS上の色が、実際にどのような視覚となるかは光源によって変わる。
物体色と光源色の違いについて-楽しく学べる知恵袋 | コニカミノルタ 色は光/光源色と物体色
色空間の形状
HSVの色空間は円柱状に表現できるのに対して、マンセルとPCCSの色空間は歪んでいる。Wikipediaの「彩度 - Wikipedia」に以下の記述があったが詳細は理解していない。
マンセル表色系やPCCSの色空間はNCSやオストワルト表色系に似ているが、人間の知覚を重視しているため、歪んだ形をしている。
そのため、彩度が最大のときの明度は必ずしも50%ではなく、色相によって異なる。例えば黄色では明度が高いとき、紫色では明度が低いとき、彩度を高くできる。
マンセルカラーシステム | 基礎編 | TOYO INK 1050+
補色
次に、マンセルカラーシステムとPCCSの相違点だが、色相の作りに違いがある。色相を円環状に並べた時、180度対角にある色の事を「補色」と言う。
- マンセルカラーシステムでは、補色が
物理補色
- PCCSでは、補色が
心理補色
に、なるように定義されている。
物理補色というのは、混ぜ合わせた時無彩色になる色の組み合わせである。
心理補色というのは「ある色を見つめた後に現れる残像の色」である。例として赤を見つめた後、白紙に目を移すと青が見える。
HSVからマンセル/PCCSへの変換
HSVは光源色、マンセル&PCCSは物体色だから単純な変換はできない。
…が、対応表もあるらしい。何らかの光源を定義することで対応付けているのか? 良く分からない。
Photoshopで理論的に配色はできないものか検証してみた │ Design Spice
WSJ - Good! よいホームページを創ろう講座5.3−色見本・表色系−PCCS Color List - RGB CMYK HSV
突如として実装の話題になるが、Pythonのcolor-science
というパッケージにxyY色空間からマンセルカラーシステムへの変換を行うコードが入っていた。これを使えばxyY色空間からの変換できるかもしれない。xyY色空間についてよく分かっていないので詳しくは説明できない。
colour.notation.munsell Module — Colour 0.3.10 documentation
まとめ
上記のように理解したんだけどあってるんだろうか???